複合機(コピー機)のリース契約のメリット

リース契約の複合機のメリット

複合機のリース契約のメリット

複合機を新しく設置する際、問題となるのが、導入の方法です。新品や中古製品を購入するか、それともリースやレンタルするかで悩んでいるという企業も多いでしょう。場合によってベストな方法は異なりますが、現在もっとも導入の形として多いのが、リース契約で複合機を設置するという方法です。

リースにおいては、複合機の所有権はリース会社に帰属し、顧客はリース会社から複合機を貸与されるという形になります。顧客は、リース会社に毎月リース料金を支払い、数年間の契約期間中、複合機のリースを受けることになります。

複合機のリース契約にはさまざまなメリットがありますが、ここでは、8つのポイントを挙げて、リース契約の優れている点を説明していきましょう。

1.リース契約は初期コストがかからない

新品の業務用複合機を購入する場合、かなりの初期費用が必要になります。場合によっては、数百万円も費用がかかってしまうため、資金に余裕のない会社にとっては、あまり現実的な方法とは言えません。一方、一括購入より比較的利用されることが多いのが、リース契約です。

複合機をリースで導入する第一のメリットとして、購入時よりも初期費用が抑えられるということがあります。リース契約の場合、複合機の購入はリース会社が行うため、導入する側は多額の初期費用を用意する必要がありません。月々のリース料金を支払うだけでよいため、銀行から資金を借り入れるなどの手間も必要なくなります。

2.固定資産税が不要

複合機を自社で購入する場合、それらは会社の償却資産となり、固定資産税を支払う義務が生じます。しかし、リース契約であれば、複合機はリース会社の持ち物なので、固定資産税はリース会社が支払うことになります。つまり、複合機をリースで導入すれば、固定資産税を支払う必要がないため、その分節税できるというメリットがあるわけです。さらに、リース料金として毎月支払われる費用は、経費として計上することが可能になりますから、この点でも節税上のメリットがあると言えます。

3.管理事務の手間が省ける

上記のように、複合機をリースした場合、固定資産税の納付が必要なくなるため、それに伴う事務処理も、行う必要がなくなります。複合機が会社の固定資産であった場合は、固定資産台帳を作成し、棚卸を年に数回行って、資産状況を正確に把握するといった事務処理が必要になります。また、減価償却に関わる事務手続きや、保険手続きなど、行うべき事務処理は決して少なくありません。

それに比較して、複合機をリース契約すれば、そうしたもろもろの手続きを、リース会社が代わって行うことになります。煩雑な業務の手間が大幅に省略されるため、業務の効率の面でメリットが大きいと言えるでしょう。

4.リース契約のため費用が一定

複合機を購入した場合、耐用年数の期間中減価償却を行って、費用が分割されて計上されることになります。定率法では、購入当初の減価償却費は多く計上され、年数を経るにしたがって、計上額が少なくなっていきます。これは、最初にまとまった額の費用を計上できるという、節税上のメリットがある一方で、利益が減ってしまうというデメリットがあります。

一方、複合機をリースした場合、毎月のリース料金を定額で償却することになります。利益率は定率法よりも比較的大きくなるため、立ち上げたばかりの会社などにとっては、リースの方がメリットがあると言えるでしょう。

5.最新設備の入れ替えが容易

複合機などのOA機器は、性能の進化が非常に速いのが特徴です。最新の機器を導入しても、ほんの数年すると、性能が古くなってしまうことも珍しくありません。中古の複合機であれば、なおさら性能は落ち、故障などの機会も増えますから、業務に支障をきたす可能性も高くなります。

新品にしても中古複合機にしても、一度複合機を購入すると、数年ごとに買い替えるというのは、なかなか難しいと言わざるを得ません。しかし、リース契約では新品のリースが基本になりますから、契約更新ごとに最新の複合機を導入することができます。性能面でも、メンテナンスの面でも、メリットは大きいと言えるでしょう。

6.リースの方がレンタルより月額料金が安い

複合機の導入には、リースや購入の他に、レンタルという方法もあります。リースとの違いは、リースが3年~10年の契約期間であるのに対し、数日から(最短1日)の貸し出しができることやリースが途中解約原則不可であるのに対し、解約可能であることなどがあります。

一方、リースのメリットとしては、リースの方が月額料金が安いということがあります。上記のように、リースは途中での解約ができないため、その分リース会社は安全が担保されることになります。このため、リースの方が料金を安く設定できるというわけです。また、リース契約は顧客の希望する機種を自由に選択することができると言ったメリットもあります。

7.契約手続きが迅速

複合機を購入する場合、銀行から資金を借り入れるというケースも生じるでしょう。しかし、銀行の融資を受けるには審査が必要になり、手続きには数週間の期間がかかります。一方、リースの場合も、事前に契約についての審査がありますが、銀行での借り入れ審査と比べると、比較的短期間で可否が決定するようになっています。個々のケースにもよりますが、数日で審査が済むため、銀行で資金を借り入れるのと比べると、複合機の導入がスムーズに行えるというメリットがあります。

8.動産総合保険で補償される

リースによる複合機の導入では、ほとんどの場合、リース会社は複合機に「動産総合保険」を付保しています。動産総合保険とは、自動車や船舶など、他の保険がカバーしているものを除いた動産に対して適用される、損害保険のことです。つまり、複合機についても、動産総合保険でカバーすることが可能になります。

対象となる事故は、火災やガス爆発、地震、水濡れ、破損、盗難などの場合で、こうした損害を受けた際、保険が適用され、補償を受けることができます(一部補償されない場合も)。一方、中古複合機などを一括で購入する場合は、保険加入も自社で行わなければならないため、コスト的にも手続き的にもデメリットがあります。