京セラの複合機（コピー機）を比較

操作性

京セラの複合機の操作性について、カラー複合機のTASKalfa 8052ciを例に見てみましょう。タッチパネルは9インチの大きさで、ボタンを最小限の数に抑えることによって、すっきりしたデザインとなっています。また、角度調整を自由にできるのも特徴で、90度から15度まで、使いやすい角度に調節することができます。FAX送信が多い場合は、オプションとしてテンキーを装着することもできます。さらに、紙詰まり時の対応やトナー・用紙の交換についても、操作パネルに手順がアニメーションで表示されるため、やり方がわからなくても比較的スムーズに行えるようになっています。

印刷・読み取り速度

京セラの複合機のスピードについてですが、同様にTASKalfa 8052ciで見ると、連続複写速度はカラーが70枚/分（A4ヨコ）、モノクロが80枚で、読み取り速度は片面原稿（300dpi）で120ページ/分（カラー、モノクロ両方）、両面原で220ページとなっています。

オフィス業務においては十分な速度があると言えるでしょう。

画質

京セラの複合機の画質に関してですが、読み取り解像度は600dpi×600dpi、書き込み解像度は1200dpi×1200dpiとなっています（TASKalfa 8052ci）。京セラの複合機の画質は、特筆するほど良いわけではありませんが、一般的なオフィス業務での使用であれば、問題ないクオリティと言えるでしょう。特に近年の製品は画質が向上しており、カラー印刷でも十分な品質となっています。

コスト削減

続いては、京セラの複合機のコスト削減機能について見てみましょう。まず、読み込みの際に白紙ページが混じっていた際、その分を印刷せずに飛ばせる機能があります（TASKalfa 8052ciシリーズ、TASKalfa 8002iシリーズ）。白紙ページを印刷せず飛ばすことで、無駄な排紙をなくし、コスト削減に役立ちます。「2色コピー機能」は、6色の中から好きな色を選択し、黒と組み合わせることで2色コピーが作れるという機能です。2色にすることで、カラー原稿でなくても見やすくなりますし、カラートナーの節約にも役立ちます。また、インターネット経由でFAXを送信する機能も、コスト面でメリットがあります。電話回線を通じたFAX送信よりも安く送れるため、コストを削減することができます。

さらに、受信したFAXを表裏両面に印刷する機能や、2枚の受信FAXを1枚にまとめて印刷する機能も備わっています。例えば、A5サイズのFAXを2枚受信した場合、A4サイズ1枚にまとめて印刷することが可能です。これによって、用紙の節約が出来るとともに、文書をコンパクト化し、持ち運びや収納もしやすくなるというメリットがあります。

保守

京セラの複合機の最も大きな特徴の一つは、カウンター料金の安さです。京セラのカウンター料金は、業界内でも格安だと言われています。この理由は、京セラの複合機に使われている感光体ドラムにあります。京セラの感光体ドラムは、「アモルファスシリコンドラム」という独自のものを採用しており、複合機のリース期間中、感光体ドラムを交換する必要がほとんどありません。このために、カウンター料金を他メーカーと比較しても格安に設定することができるわけです。

また、京セラのカウンター契約は、通常のものの他に「スリーCチャージ」という独自のシステムがあります。これは、カラートナーの使用量に応じて1枚ごとのカウンター料金が変わって来るというもので、カラートナーを普段あまり使用しないという場合は、こちらの保守契約がお得と言えるでしょう。

まとめ

現在の京セラの複合機は、品質、画質、耐久性ともに、飛躍的に向上しているという評価を受けています。特に耐久性については格段に上がっており、月間印刷枚数の多い会社で使用される機会も増えています。
カウンター料金も安く抑えられていますから、コスト面重視で複合機を選ぶなら、京セラはかなりお得なメーカーであると言えるでしょう。