OKIとは
OKIは、正式には「株式会社沖データ」と言い、本社を東京都港区に置くプリンターメーカーです。1994年に沖電気から独立分社化する形で誕生しました。OKIの創業は1881年にまでさかのぼります。この年に、創業者の沖牙太郎が電信機・電話機等の製造・販売を手掛ける明工舎を設立。日本最初の電子通信機器メーカーとして歩み始め、以後、テレタイプライタやトランジスタ式電子計算機など、さまざまな製品を製造していきます。1972年には、記録紙にイオン流を付着させて印字する形式の、ノンインパクト形超高速ラインプリンター「オキエレクトロプリンター」を発売しています。さらにプリンターの開発は進化し、81年には世界で初となるLEDプリンターを発売。そして2008年には、OKI初となる国内市場向けA3複合機「MC860dtn/dn」を開発しました。
OKIの複合機の特徴は、独自のLED方式を採用している点にあります。レーザープリンターとはやや異なるこの方式は、細かな線の表現や、繊細な色の再現に優れています。また、本体価格がきわめて安いのも、大きな特徴の一つです。
OKIの複合機の特徴
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LED方式
前述のように、OKIの複合機にはLED方式が採用されています。これはレーザープリンターと仕組みは同じですが、感光の方法に違いがあります。レーザー方式の場合、発光部は一つのレーザーダイオードで、それを走査させることで感光させる仕組みですが、LED方式の場合は、数千のLEDを並べた一つのユニットによって感光させるという方法になります。レーザー方式のように発光部を動かす必要がなく、固定しておけるので、可動部品を削減してヘッドの容積を減らすことができます。本体の小型化や、プリント時の騒音も減らせるというメリットがあります。
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スピード
OKIの複合機のスピードについて見てみましょう。カラー複合機のMC883dnwv バリューS/M/L/XLタイプを例に取ると、連続複写速度は1分間に35ページ、スキャンのスピードは1分間50ページとなっています。4色を一度の工程でプリントできる「シングルパス」という仕組みによって、大量のカラー印刷も軽快にこなすことができます。また、独自の技術を用いた定着装置を備えることで、立ち上げ後や節電モードからの復帰後のでも比較的スムーズにプリントすることが可能となっています。さらにファーストコピータイムも10.0秒という速さで、中速機としては十分な性能と言えるでしょう。これだけのスピードがあれば、ほとんどの企業の月間印刷枚数に対応できます。
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画質
続いては、OKIの複合機の画質についてですが、こちらもMC883dnwv バリューS/M/L/XLタイプで見ると、書き込み解像度は最大で1200×1200dpiとなっています。さらに前述のように、OKIのプリンターには独自のLED方式が取られています。極細線や小さい文字でも、シャープでくっきり印刷することが可能です。グラフや表の小さな文字でもはっきり印字できますから、資料作りにおいても高い効果を発揮できるようになっています。また、1インチあたり1200本のLED光(MC883dnwv・MC883dnw)を照射することによって、設計図面に必要な細かい文字も鮮やかに再現することができます。
コピーにおいては、新しく開発されたASICという画像処理によって、テキストデータと画像データの判別精度がより向上し、色文字や背景の薄い色などもクリアに再現できるようになっています。
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セキュリティ
複合機にはさまざまな情報が蓄積されています。近年は複合機からの情報漏えいも問題視されていますが、OKIの製品(MC883dnwv バリューS/M/L/XLタイプ)は情報セキュリティ機能も充実しています。パソコンからプリント指示を出した後、出力した用紙を回収せず放っておくということがありますが、こうしたことは機密情報を不要に人の目にさらすことになります。こうした危険を避けるための機能が、パスワード入力による「暗号化認証印刷機能」です。この機能では、パソコン側で印刷の指令を出す際、印刷ジョブが暗号化され、本体でパスワードを入力しない限りプリントできないようになります。これによって、機密情報の放置や盗難などの機会を、極力減らすことができます。
他にも、利用者によって機能を制限する「アクセス制御機能」や、ファクス誤送信を防ぐ「IDチェック送信機能(ファクス番号を照合する機能)」などのセキュリティ機能が搭載されています。
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使いやすさ
OKIの複合機は、ユーザーの使いやすさにも気を配った設計となっています。前述したように、LED方式のプリンターは構造がシンプルなため、レーザー方式と比べて壊れにくいという特徴があります。故障の心配が比較的少なく済みますし、機構がわかりやすく、消耗品の交換も簡単にできるという特徴があります。
また、紙詰まりの対応やトナー交換、読み取りヘッドのクリーニング方法などを操作パネルに表示するガイダンス機能によって、保守作業員に極力頼らない、自前でのメンテナンスがしやすいようにもなっています。
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まとめ
以上見てきたように、OKIの複合機は、独自のLED方式を採用した設計となっています。業務用の複合機では、現在はレーザー方式が主流となっていますが、LEDプリンターは機構がシンプルで壊れにくいという特徴があります。印刷も質が高く、何より本体価格が安いというのが魅力です。業務用複合機の導入は初めてで、なるべく格安で導入したいと考えている会社にとっては、OKIの製品はメリットがあると言えるでしょう。