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インクジェットプリンターとレーザープリンターの主な違い

インクジェットプリンターとレーザープリンターの違い

プリンターはビジネス上欠かせない機器として、さまざまなオフィスで活躍しています。そのプリンターには、「インクジェットプリンター」と「レーザープリンター」という2つの印刷方式がありますが、これらの名前はよく耳にするものの、具体的な違いはよく分からないという人も多いでしょう。ですが、両者の違いを知っておくことは、適切なプリンター選びに大きく役立ちます。

今回は、インクジェットプリンターとレーザープリンター、それぞれの特徴と違いについて詳しく解説していきましょう。

インクジェットプリンターとは

インクジェットプリンターは、現在家庭用プリンターに最も多く用いられている方式です。微細なインク粒子を、用紙に直接噴きつけることで印刷するという方法になります。レーザープリンターと違い、色の再現度が高いため、写真のプリントなどに効果を発揮します。インクジェットプリンターで使われるインクは、シアン、マゼンダ、イエローの3色にブラックを加えたものです。ブラック以外の3色を混ぜることで、さまざまな色を表現する「減色法」が用いられているのが特徴です。

レーザープリンターとは

レーザープリンターは、主に業務用コピー機などに多く使われている方式です。インクジェットプリンターとの違いは、トナーと呼ばれるインク粉末を、間接的にコピー用紙に付着させるところにあります。まず、感光体ドラムにスキャンした画像を読み取り、その部分にトナーを静電気によって付け、それを熱と圧力で紙に圧着させて印刷します。インクジェットプリンターと比べると比較的カラーの再現度は落ちますが、モノクロ印刷が鮮やかになるという特徴があります。

1.印刷の質

インクジェットプリンターとレーザープリンターでは、印刷の仕上がりにかなりの違いがあります。インクジェットプリンターの場合、紙に直接インクを噴きつけるという方法から、色の再現性が高いという特徴があります。レーザープリンターでは表現できないような、複雑で繊細な色も再現できるため、写真やカラーイラストなどをプリントしたい場合には、インクジェットプリンターが向いているでしょう。

一方、レーザープリンターの場合、インクジェットプリンターのような鮮やかな色表現はできませんが、その代わり鮮明なモノクロ印刷が可能となっています。インクジェットプリンターのようなインクのにじみも起こりにくいため、ビジネス文書の印刷などにはレーザープリンターの方がより適していると言えます。

2.印刷速度

印刷速度の面では、レーザープリンターの方が格段に早く印刷できるようになっています。これは、インクジェットプリンターがインクを乾かす時間が必要なのに対し、レーザープリンターはそうした手間がかからないためです。ビジネス文書を印刷する頻度が高いレーザープリンターは、短い時間に多くの印刷をこなすことが求められます。性能の高いレーザープリンターの場合、1分間に数十枚~100枚といった大量の印刷をすることができますが、インクジェットプリンターにはここまでの印刷速度はありません。こうした部分は、両者の大きな違いと言えるでしょう。

3.寿命

プリンターの寿命は、使用年数と総印刷枚数の2つで計られます。使用年数に関しては、インクジェットプリンターとレーザープリンター、両方ともに5年ほどとされていますが、印刷枚数に大きな違いがあります。インクジェットプリンターの場合、1万枚を超えると寿命を迎える確率が高まる一方、レーザープリンターは、数十万枚もの印刷数に耐えられるようになっています。

4.コスト

コスト面でも、両者には違いがあります。インクジェットプリンターは、レーザープリンターに比べて本体価格が安い一方、インクにかかるコストが高くなります。それに対しレーザープリンターは、本体価格がかなり高いという特徴はあるものの、1枚あたりの印刷コストはインクジェットプリンターの場合と比べ、非常に割安となっています。

使い分け

インクジェットプリンターとレーザープリンターの違いについて4つのポイントでご紹介してきましたが、ここからは業務で使用する場合の主な使い分け方についてご紹介致します。

大量印刷を行う場合

1日に何十枚もの印刷を行うという場合、レーザープリンターの方がおすすめです。インクジェットプリンターはレーザープリンターと違い、短時間で大量の印刷をこなせるようにできていません。ビジネス用のインクジェットプリンターでは、比較的多くの印刷もできるようになっていますが、速度の面でも耐久性の面でも、やはりレーザープリンターの方が大量印刷に向いていると言えます。

写真印刷が多い場合

写真印刷の頻度が高い場合は、インクジェットプリンターを選んだ方が良いでしょう。前述のように、インクジェットプリンターはカラーの発色が良く、微妙な色の再現も可能となっているためです。インクがにじみやすいという特徴はありますが、写真用紙を使うことで、にじみを防いできれいに印刷することができます。こうしたカラーの再現度という点は、レーザープリンターとの大きな違いと言えます。

文章の印刷が多い場合

文章などが印刷の主体となる場合は、レーザープリンターの方がインクジェットプリンターより適しています。これも前述のように、レーザープリンターはモノクロの印刷が鮮やかで、かつインクのにじみも起こりにくいという特徴があるためです。ビジネス文書などの印刷が主である場合は、レーザープリンターの導入が望ましいでしょう。

印刷頻度が低い場合

インクジェットプリンターは、定期的に使用しないとインク詰まりなどのトラブルが起きやすくなります。インクジェットプリンターで使用するインクは液状であるため、長く使わないとインクが固まってしまうからです。そのため、使用頻度が低く、長期間プリンターを使わないことが重なる場合は、インクジェットプリンターは不向きであると言えます。一方、インクジェットプリンターと違い、レーザープリンターは一定期間使わなくても問題を起こす確率が低くなっています。ですから、プリンターを使わない期間が長いという場合には、レーザープリンターの方が適していると言えるでしょう。

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