複合機を比較
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トナーとインクの違い

インクカートリッジとトナーカートリッジの違い

インクは、コピー機で印刷するにあたって当然欠かすことのできないものです。コピー機の印刷方式には、インクジェットとレーザーの2種類がありますが、それぞれで用いられるインクは異なります。インクジェットではインクカートリッジが、レーザーではトナーカートリッジが必要になりますが、両者にはどんな特徴や違いがあるのでしょうか。今回は、インクカートリッジとトナーカートリッジの具体的な特徴について、詳しく解説していきます。

インクカートリッジとは

インクカートリッジとは、インクジェット方式のコピー機・複合機で用いられるもので、液体状のインクがカートリッジの中に充填されています。インクジェット方式のコピー機の仕組みは、用紙に直接インクを噴きつけて印刷するというもので、原理上液体状でなければならず、粉末状のトナーでは印刷できません。インクの種類、噴射の方式などは、各メーカーごとにさまざまな違いがあります。インクジェットのインクには、大きく分けて顔料インクと染料インクの2種類があり、カートリッジの形状も、独立型と一体型の2種類があります。これらはそれぞれ、特徴やメリット・デメリットがありますが、それについては以下で見ていきましょう。

インクカートリッジの特徴

インクカートリッジには、前述のように顔料インクと染料インクの2つの種類がありますが、2つの違いは大まかに言うと、「紙にしみ込むかしみ込まないか」ということになります。顔料インクは文字通り顔料から成るインクですが、顔料は泥絵の具、岩絵の具などとして数万年前から着色に用いられている、非常になじみの深い着色料です。顔料は粒子が大きく、水や油に溶けきることがない性質のため、紙に噴きつけても内部まで浸透せず、表面に留まります。顔料インクの一番のメリットは、カラーの発色が良く、立体的で鮮明な色が出るということです。そのため、写真やイラストなどのカラープリントが多用される、デザイン関係の企業などでは顔料インクが重用されています。また耐水性があるため、水濡れによるにじみにも強いという利点があります。一方デメリットとしては、価格が比較的高めであること、場合によっては画質が粗くなってしまうこと、印刷速度がやや遅いことなどがあります。

染料もまた、古くから使われてきた着色料です。水に溶けきらず、紙の表面に留まる顔料インクに対し、染料インクは水や油に溶ける性質を持つことから、紙の中まで浸透するという特徴があります。これは、染料インクが顔料インクより細かい粒子構造を持っているためです。カラーがなめらかで光沢感があり、グラデーションもきれいに表現できるというメリットがあります。尚且つ、プリント速度が速いことや、比較的安価であるなどの利点もあり、現在家庭用インクジェット複合機では染料インクが主流となっています。デメリットとしては、水に濡れるとにじみやすい、乾燥が遅いなどがあります。

また、インクジェットではカートリッジのタイプにも違いがあります。色によってそれぞれカートリッジが分かれる独立型のものと、ブラックとその他の色(シアン・マゼンダ・イエロー)の2つのカートリッジから成る、一体型の2種類があります。独立型は価格が安めであることなどのメリットがありますが、ヘッドが目詰まりを起こすと修理する必要があります。それに対し独立型の方は、価格は比較的高いものの、目詰まりが起こってもカートリッジを交換するだけでかまいません。

トナーカートリッジとの比較で言えば、インクカートリッジは容量の少ない小型サイズのため、高速で大量に印刷する場合には、あまり向かない方式であると言えるでしょう。

トナーカートリッジとは

トナーカートリッジとは、レーザー方式のコピー機・複合機に使われる、粉末状のインクのことです。レーザー方式のコピー機では、感光体にレーザーで描かれた図像に沿ってトナーを噴きつけ、それに熱を加えて溶かした上で、紙に圧着させるという印刷方法になります。直接用紙に噴きつけるのではなく、一度感光体ドラムに噴きつけ、熱を用いて転写する仕組みのため、微細な粉末状の形状となっています。トナーはインク同様カートリッジの中に充填されており、ミクロサイズのプラスチック粒子に色粒子を付着させた構造となっています。レーザー方式では、静電気を用いてトナーをドラムに吸着させるため、トナー粒子は帯電性を持っています。サイズはインクカートリッジに比べて大型です。

トナーカートリッジの特徴

トナーカートリッジは前述のように、内部にミクロサイズの粉末状粒子が詰められています。核となるのはプラスチック樹脂で、これに顔料やワックスなどの材料を付加して、トナーとして製造していきます。プラスチック樹脂自体は透明で色はついていませんが、着色料として顔料を混ぜることで、さまざまな色を再現することができます。ワックスが配合されているのは、トナーを用紙に圧着する際、トナーがローラーに残らないようにするためです。

トナーカートリッジを用いるレーザー方式のコピー機は、主にビジネスでの用途で使われることが多くなっています。インクが乾きやすく、高速で印刷することができるためです。またカートリッジの容量も大きいため、文書を大量に印刷することの多い企業としては、レーザー方式が向いていると言えるでしょう。その一方で、トナーカートリッジには、インクカートリッジに比べてやや繊細な色の再現度が低いというデメリットもあります。そのため、高画質な写真印刷の必要がある場合などには、それほど向いていないと言えます。さらに、価格面でもトナーカートリッジは比較的高額という特徴があり、交換時にコストが割高になってしまうというデメリットもあります。保守契約としてカウンター契約を結んでいる場合は、トナーの交換は無料となりますが、それ以外の場合は実費負担となるため、注意が必要です。

一方で、トナーには純正品の他にリサイクルトナーというものもあります。これは、再利用したカートリッジにトナーだけ新しく詰め替えたもので、価格もかなり割安になっています。しかし、リサイクルトナーはカウンター契約を結んでいる場合には使用できません。リースなどでカウンター契約を結んでいる場合は、あくまで純正品のみトナー交換が可能となっています。

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